信対輪虎・廉頗対蒙驁の一騎打ちがは佳境へ。古き時代と新しい時代が交錯する、魏攻略戦。
秦軍と魏軍の山陽戦の結末が描かれる、第22巻のあらすじや感想を調査しました。
これから初めて読む人、最新刊に備えて復習したい人はぜひ最後までご一読ください。
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- 信はついに輪虎を討ちとる
- 飛信隊は羌瘣が女だと知ってしまう
- 蒙驁は廉頗から最後の一勝を勝ち取る
キングダム22巻ネタバレあらすじ・表紙も確認!
作者 | 原泰久 |
出版社 | 集英社 |
あらすじ | 雨が降り注ぐ戦場で一騎打ちをする信と輪虎。 一瞬の隙を突きついに信は輪虎を討ちとる。 急ぎ羌瘣を探すが、傷だらけの姿に飛信隊は 女であることに気付いてしまう。 秦本陣では蒙驁と廉頗の一騎打ちが始まり、 その隙に桓騎は魏本陣を密かに狙っていた。 |
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刹那
袋小路に廉頗を追い詰め一斉攻撃をしかけるも、いとも容易く突破されてしまう。砦の”奥の手”まで読んでいた廉頗に、蒙驁は落胆する。
砦の上で蒙驁と廉頗の知恵比べが続く中、”輪動”で地上から本陣を狙う輪虎は信に足止めをくらっていた。一帯の士気の源であり、実質的”将”を担う信。
一瞬の隙を突かれ信は輪虎に、馬上の剣撃の致命傷となる股を刺されてしまう。ついに止めを刺そうとする輪虎だったが、信に鎧を掴まれ地面に叩きつけられる。
地上戦が始まると、戦場には雨が降り注ぐ。飛信隊は援護に入ろうとするが、”信の一騎打ちに汚点を残す”と楚水は止める。そして渕も、「我らの隊長は 死にはせぬ!!」と皆を制止した。
どうしても助けに入れぬ事情にジレンマを抱えるのは、敵の魏兵も同じだった。しかし、絶対に負けられない魏軍副長は、ついに動き出すが楚水が寸での所で阻止する。
そこからは、まさに刹那の出来事であった。
落馬した楚水の目の前には、郭備の仇・輪虎の姿が。抑えがたき衝動と楚水自身の自己防衛本能だったのか、瞬間的に沸き起こった強烈な殺意が輪虎に向かってしまう。
輪虎は、反射的にそれを斬った。
そして、己への注意が外れた瞬き程の瞬間を信の”身体”は逃さず、輪虎を斬りつける。
確かな手応えはあったが、すぐさま輪虎は信の足を斬る。「最後のあがきってやつだ・・」「こいつはもう・・・立ち上がれ・・・」と信は言いかけるが、遮るように輪虎は立ち上がる。
「殿が・・・待っている」「”天”の与えし ”廉頗の剣”だからね」と輪虎はつぶやくのだった。
決着
戦火に巻き込まれ飢えて命を落とす寸前だった輪虎は、通りかかった廉頗に拾われた。輪虎は”戦いの天才”が”戦いの大天才”に拾われたことは、”偶然”ではないという。
”天に寵愛される一握りの武将・廉頗”に”天が出会わせた剣”がこの僕だってねという輪虎に、「それじゃまるで全部が天任せみてェじゃめェかよ」と怒る信。
「出会いが重要だってことは分かってる」「お前が廉頗に出会ったってんなら 俺だって廉頗以上の大将軍になるはずだった男に出会い そいつと共に育った」と信は訴える。
そんな漂は死んでしまったが、その後政や戦友・王騎と出会ったことを振り返り「俺は関わった奴らの思いを背負って前に進むだけだ 自分のこの足で」と言い切る。
そして「輪虎 お前と戦ったこともでっけェ糧にしてな」と宣言する。
そこからも鍔迫り合いは続くもついに信は輪虎の胸を貫き、千人将昇格の条件だった将軍の首を上げたのだった。
孤軍奮闘
輪虎を討ちとり歓喜する飛信隊だが、竜川は「羌瘣副長を残してきたあたり一帯の・・・人影が全くないんだ」とつぶやく。急ぎ馬へ乗り信は走り出す。
三刻前、残った羌瘣と負傷兵は新手の予備隊に迫られていた。恐ろしい強さで迫りくる敵に、羌瘣は”行くべきじゃない この戦力と今の自分では あれは止められない”と感じる。
死ねば象の仇を討てなくなると悩む羌瘣だったが、残された負傷兵を見殺しにできず”飛信隊の副長”としての役割を全うする覚悟を決める。
現場に辿り着いた信は、飛信隊の生き残りを見つける。「奴らがあまりにすごすぎて・・・副長が・・・副長が」と、羌瘣が一人戦ってくれたことを話だす。
降りしきる雨の中、一人立ちすくむ羌瘣を見つけた信。「お前か」と言葉を振り絞ると、倒れ込む羌瘣。「羌瘣!!」「こんなんなるまで無茶しやがって」と、信は強く抱きとめる。
集まってきた飛信隊は、信の腕の中で倒れ込む羌瘣の姿を見て”女”だと気づいてしまう。
「どういうことだ」と迫る一部の隊員たちだったが、田有は「今までにどれだけ命を救われてきたんだ 大人なら少しは察してやれ」と戒める。
「女の身でこれだけの剣技を身につけ男に混じって戦場に来るってのは よっぽどでっけェ何かをしょってんだろうなってよ・・・」と続けるが、信は「逆だ」と遮る。
「逆に羌瘣は”空っぽ”なんだ」といい、羌瘣の生い立ちや仇討ちの話を打ち明ける。そして、「仇討ちの先にも生きる場所がようやく見つかろうとしてるんだ それが飛信隊だ」と皆に伝える。
今までと変わらず接してくれと頼む信だったが、尾平は「今まで通りじゃダメだ 少しずつ羌瘣を守っていってやんなきゃならねェんだ」と力強く宣言する。
羌瘣が皆に受け入れられ安堵した信は、「最後に まだ行くところがあるんだ」と本陣へと歩みを進めるのであった。
熱きもの
本陣の秦軍は、廉頗の圧倒的”剛”と合わせ持つ”柔”に手も足も出せなくなっていた。残り二合まで迫るが、「案ずるな」と蒙驁は皆を説き伏せる。
「時間の問題」だと焦る配下たちだったが、蒙驁は「この蒙驁の軍は儂と二人の副将の三軍から成る」「この本軍はひたすら守り その間にどちらか二人の副将の軍が敵を討ち取る」それが”常勝戦術”であると説く。
それでも「王翦は足止めされ、桓騎は未だに行方知れず」だと不安がる兵たちに、「味方の儂らが見失っているということは 敵も桓騎を見失っているということだ」そして「そのまさかを信じて守るのが儂の戦じゃ」と断言する。
その言葉通り、桓騎は魏総大将・白亀西の本陣をはっきりと捉えていた。
廉頗はついに蒙驁の本陣へと辿り着く。慌てふためく守備兵たちだが、「そう取り乱すな 勝負はまだこれからじゃ」と蒙驁は一騎打ちの準備を始める。
「逃げ腰蒙驁がこれは一体何の真似じゃァ」と憤る廉頗だったが、「この際折角なので馬上でおぬしと語らいたいと思うてのォ」と蒙驁はあしらう。
一騎打ちが始まるも一方的な廉頗の攻撃に、押され続ける蒙驁。「弱すぎる そんな腕前で 何かできると思ったか蒙驁」と怒る廉頗だったが、蒙驁は冷静に「今の儂の武器は 心じゃ」と語る。
本当は心底廉頗が恐ろしく、この戦への参戦を聞いた時はどんな運命のいたずらかと嘆いたという蒙驁。しかし信の言葉により、この期に及んで一発逆転の後期が巡ってきたと諭された話を廉頗に聞かせる。
蒙驁が渾身の一撃を繰り出すと、廉頗は思わず吹き飛ばされてしまう。そして、「廉頗 今のおぬしの中には儂の激情を受けきれるほど熱きものは無かろうて」と断言するのだった。
圧倒的に攻撃を喰らいながらも、蒙驁は一騎打ちを続ける。「廉頗 本当はお主自身も気付いておるのだろうが 黄金の刻は去ったと」「最強の敵 六将が去った刻 お主の火も消えたのじゃ」と矛を振り下ろす。
廉頗の馬の脚は折れ蒙驁は止めを刺そうとするも、逆に腕を切り落とされてしまう。
六将が去ったとき、自分の火が消えたことは廉頗自身とうに自覚していた。しかし、”互いに数百万の血肉を握りしめ、全身全霊をかけぶつけ合う戦い”は相手を失ってもなお廉頗の身体に染み付いている。
そんな金剛の身体を、”蒙驁の四十年の思いで吹き飛ばせると思っているのか”と廉頗は怒り「あまり儂らをなめるなよ蒙驁」と吐き捨てる。
本陣に辿り着いた信も、廉頗の”威圧感”に圧倒されてしまう。
廉頗は戦場に戻った狙いを”王翦と桓騎だった”というが、蒙驁は本当の理由は「王騎が討ち取られたことの憤りであろうが」と核心をつく。
ほぼ無名の李牧と龐煖に敗れた王騎が”時代の流れにのまれる”形になったことが許せないのであろうと説くが、廉頗は「強者は最後まで強者」そして王騎に対しても「六将・三大天の名を汚した愚か者よ」と断罪する。
「ふざけたこと言ってんじゃねェっ!!」と遮る信に、「儂に物申したいなら名乗れる名を手にしてからにしろ」と威圧した。
信は「名乗る名は持ってる 飛信隊の信!」と名乗り、輪虎の剣を廉頗に向かって投げた。そして、「あんたの四天王輪虎をこの手で討ち取った飛信隊の信だ!!」と改めて名乗りを上げる。
”輪虎を討ちとるなどあり得ぬ”と魏兵は騒然とするが、剣から輪虎の死を確信した廉頗は怒りを信に向ける。そして「童がァ!!」と渾身の一撃を振り下ろす。
しかしその一撃を「やっぱ ものすげェな 大将軍の本気の一撃は・・」と、信は受け止める。驚く廉頗は次の一撃を繰り出すが、やはりこれも受け止められてしまう。
更に攻撃を続けようとする廉頗に、「いい加減にせぬか!!」「時代は確実に次の時代へと向かっておるのじゃ」と蒙驁は諫める。
そして「決してあの時代を色あせさせるものではない!!」と断言。その言葉を聞いた廉頗は、「あの時代はもうあれで完成しているのですから」といった王騎の言葉を思い出していた。
一気に乱戦となり「時代の流れなど知ったことか」と信を狙う廉頗に、蒙驁は「その者は王騎の最後に居合わせその矛を受け取った者じゃぞ!!」と訴える。
「王騎の死に際はどうであった」「敗戦の将となったが部名を汚すほどのものではなかったのか それとも無念のうちに顔をゆがめて死んでいったのか」と廉頗は問う。
信は「どっちでもねェ」「強者が次の強者に討たれ時代が続いていく だから乱世は面白い」と王騎が遺した言葉を伝える。
そしてその姿は、「誰もがあこがれる天下の大将軍の姿 堂々たる英雄の姿そのものだった」といった。
「今の言葉に偽りはなかろうな」といった廉頗は、どいつもこいつも自分勝手に先に行きおって・・・と天を仰いだ。
その時本陣に四天王・介子坊が雪崩れ込み、再び乱戦が始まる。しかし、同時に遠くに見える魏の本陣からは火が上がり始めた。
時代の流れ
その頃魏本陣は、桓騎軍に包囲されていた。
玄峰を討った後、再び後方山中に姿を現した桓騎を介子坊が追撃。大いに叩くが、肝心の桓騎の姿はない。空振りに終わった介子坊が秦本陣を目指すと、桓騎は別動隊とともに魏本陣へ向かっていた。
少数部隊で既に魏本陣内に侵入した桓騎は、あっという間に制圧。総大将・白亀西に命乞いさせるも、拒否するとあっさりと殺してしまう。
本陣を落とされた介子坊は蒙驁を狙うが、廉頗は「止めじゃ 帰るぞ」「儂らの負けじゃ」といい退却を始めたのだった。
キングダム22巻感想・考察

信との一騎打ちを繰り広げながら、輪虎は一昨年王騎が死に李牧という大物が現れたことに思いを馳せます。秦軍にも信ら若き力達が芽吹こうとし、時代が次の乱世へ移り行くことを実感していますね。
廉頗が亡命し前線から退いたあの時、既に自分たちの役目が終わっていたことに気付き始めます。
既に新しい時代へと移り変わっているにも関わらず、かつての王騎同様輪虎や廉頗の中の時代は止まったまままだと改めて感じさせられますね。そして、古い時代を退かせるのは、やはり新しい時代の力であることもわかります。
追い詰められた本陣では、未だ行方知れずの桓騎を当てにできず不安に感じる兵たちがいます。
しかし蒙驁は、「味方の儂らが見失っているということは 敵も桓騎を見失っているということだ」そして「そのまさかを信じて守るのが儂の戦じゃ」ときっぱり言い切ります。
秦軍で最も信用ならない男でもある桓騎ですが、副将として抱える蒙驁は全く疑うことはありません。元野盗の親玉である凶暴な桓騎ですが、温和な蒙驁は持ち前の人心掌握術で手綱をしっかりと握っていることがわかりますね。
そして、いよいよ蒙驁と廉頗の一騎打ちが始まり、秦魏の戦も終盤を迎えます。時代が移り変わることを認められない廉頗と、新しい世代にバトンを渡そうとする蒙驁。
圧倒的武力を誇る廉頗ですが、最後は蒙驁の”武器”である”心”により自分の戦にけじめをつけます。
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